十分な安全確保と各交通機関との連携、パスモの導入など諸設備の整備により、さらに便利で快適な運行を行っています。
常総線(51.1km)と竜ヶ崎線(4.5km)の2路線、営業キロは55.6kmにわたります。
常総線は、JR常磐線と取手駅で、つくばエクスプレス線と守谷駅で、JR水戸線・真岡鐡道線と下館駅で接続しており、茨城県南西部を南北に結んでいます。2005年8月のつくばエクスプレス開業により、都市近郊型鉄道として都心への通勤・通学圏の広がりを見せている中、2011年3月には「新取手~稲戸井」間に「ゆめみ野駅」を開設しました。現在、ゆめみ野駅周辺では計画人口6,100人におよぶ新しいまちづくりが進められています。
竜ヶ崎線は、龍ケ崎市の中心市街地とJR常磐線の佐貫駅を結ぶ、茨城県内で最も歴史のある私鉄路線で、生活路線として地域住民の重要な足となっています。
安全への取り組み
常総線では、近年の大幅な列車増便とスピードアップの施策に対し、より安全で正確な運行を確保するため、2010年4月にPRC(自動進路制御装置)を導入しました。また、竜ヶ崎線では2009年11月にATS(自動列車停止装置)を整備し安全設備の充実を図っています。
さらに、鉄道の各部門が合同で、年2回、万一の事故や自然災害に備えた「異常時想定訓練」を行い、お客様の安全な避難誘導や事故からの早期復旧について訓練をしています。
PRC(自動進路制御装置)
サービスの向上
快速列車の運行や行き違い設備の整備によるスピードアップ、新車導入による列車増便など運行面での利便性向上のほか、お客様に利用しやすい駅を目指し、全駅にICカード乗車券システム「PASMO」を導入するとともに、エレベーター・エスカレーター・点字ブロックや多機能トイレを設置するなど、駅のユニバーサルデザイン化を推進しています。新たな取り組みとしては、2009年秋より「フラワープロジェクト」として、駅構内や線路脇に花々を植栽し、鉄道沿線の美化運動を推進しています。
鉄道事業では駅係員による人的サービスの提供を第一と考え、お客様への良質なサービスの提供のため、京成グループ鉄道各社とともにBMK推進運動として接遇向上に日々取り組んでいます。また、お客様との交流を深めるため、「気動車運転体験会」「水海道車両基地公開イベント」「ビール列車」など様々なイベントを開催しています。
エレベータ(守谷駅)
水海道車両基地
常総線「小絹~水海道」間にあり、運転司令室、乗務区、車両区、検修区を配置、80両が留置可能な規模を誇ります。運行管理や30tクレーンなどの諸設備による車両の点検などを行っています。
30トンクレーン